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しぃ ♀ モラトリアム中
好きな映画のジャンルはロマンスとファンタジー。ときどき本やレストランのレビューも書いたりします。
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2000.01.01 Saturday
このブログについて
映画や小説のレビューを書くブログになりました。
映画のカテゴリ分けはIMDbのジャンルを参考にしています。
映画のレビューは基本的にネタバレです。
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映画のレビューを書いているブログが揉めていた。
コメントを書いた人が問題にしていたのは以下の3点。
●一生懸命作ったのだから批判するな
●試写会で見たものを公開前にブログにアップするのは腹立たしい
●匿名で映画の批判をするな
今後こういうことがあったら嫌なので、個人的な意見を書いておく。私の認識が間違っている場合もあるので、ご意見を頂いて軌道修正することもあると思う。あくまでも現段階での私の意見。
製作者が一生懸命その作品を作っているのは分かる。分けるけど、プロが見て「このCG作るの大変だっただろうなぁ。頑張ってるなぁ。」と思うのと、一般人が見て「CGしょぼかったなぁ」と思うのは違うと思う。ホームページの作成が良い例で、なにも知らない人は「そんなの簡単にできるんでしょ?」と思ってる。だけど、少し知識のある人はFlashでもCGIでも、作るのが大変なのことを知ってる。要するに、プロとかアマチュアの考えることと、全くの一般人が考えることは全然違うんだってこと。
一生懸命やった作品を批判されるのが快くないのは分かる。だけど、一生懸命やったから最高のものが必ず出来上がるわけではないし、作品の受け取り方だって、見る人のバックグランドによって変わってくる。戦争をテーマにした映画なら、敵と見方によって意見が分かれるだろうし、年代によっても考え方が違うだろうし、性別によっても好き嫌いがあるだろう。それを一概に「批判するな」とは言えないんじゃないのか。感性や背景が違えば、異なった意見が出てくるのは当然であって、それを神経質に捉えるのはどうかと思う。批評も賞賛も、あくまでも個人の意見なのだから、批判されたら、そんな意見もあるんだな、と真摯に受け止めるくらいでいいのではないかと私は思う。(悪質で意図的な批判は別にして。)
それに、ブログのレビューを書いているブログやサイトは公式であれ非公式であれ、匿名であれ実名であれ、数え切れないくらいあるわけで、1つのブログが酷評したからと言って、映画の評判にそこまで影響を及ぼすとは思えない。匿名で信憑性がない、なんて言うなら尚更だ。アマゾンのレビューは5ばかりでも、Rotten Tomatoesでの評判は最悪、なんてことはよくあること。大勢の人が絶賛している中での酷評などは、あまり重要視されないはず。
次に、試写会でタダで見たくせに偉そうなことを言うな、ということ。「試写会だから」とか「タダだから」っていうのは理由にならないと私は思う。試写会に行って、レビューをアップしないで下さいと言われたことは、今のところ一度もない。どんでん返しがある話で、他の人にもどんでん返しを楽しんで欲しいなと思えば、自主的に結末は書かないようにしてる。試写会の主催者からは、むしろ「レビューをアップして下さいね」と言われる。理由は単純で、それが宣伝になるから。書かないで下さいと言われれば書かないけど、書かないで下さいと言われたことはないので書いてる。ただそれだけのこと。タダかお金を払ったかで映画の見方が変わるなんていうことも、あまりあり得る話じゃないと思う。むしろ、お金を払って見て面白くなかったら、試写会で見たよりもボロクソに書きたいと思うけど・・・。お金を払って見たら何でも書いて良くて、試写会で見たら良いことばかりを書け、というのは論理が破綻してると思う。
公開前にアップするというのが問題になるのもよく分からない。試写会に行ってレビューを書いてるブロガーはたくさんいるし、ネタバレしてるブロガーだってたくさんいる。私がネタバレの記事を書くときは、題名にきちんと「ネタバレ」と入れてる。それに、公開前と言っても日本では公開されていないだけで、海外ではとっくに公開されていたり、それどころか公開が終わっていたりする映画もよくある。海外で見たレビューを「日本では公開前だからアップするな」というのは可笑しな話だと思う。映画を見るために前評判を調べることは当然のことだし、参考になる記事がWEB上にあるのは大切なことだと思う。ネタバレしてる記事を見たくないなら、見なければいいだけの話じゃないだろうか。(検索等で見えてしまう場合は別にして。)
最後に、匿名で批判をするなという話。匿名だからどうこうっていう議論が私には理解できない。本名を晒してネットをしろって言ってる人たちは、大抵の場合は有名人で、テレビなり雑誌なりインターネットなりで実名を晒して活動している人たちだ。そういう人たちから見れば、実名を晒すことなんてなんでもないことなのかもしれないけれど、有名でもなんでもない一般人が実名を晒すということは、とてもリスキーなことだ。それを「匿名で批判するなら実名を晒せ」とは如何なものか。匿名で信憑性がないと言うなら、馬鹿が変なことを言っている、と思って気にしなければいいだけの話だと思う。本気になって抗議するということは即ち、無意識的に相手を自分と同等だと認めている場合が多い。匿名で信憑性がない、という話と思いっきり矛盾している。匿名でも匿名なりに、HNを使って、HNの人間として責任を持って文章を書いているはずだと私は思うんだけど・・・。
それに、実名で活動している人たちは、企業や組織の柵に縛られているから、書きたいことも書けずに(あるいは本当に思っていることを書けずに)、賞賛の記事ばかり書くかもしれないけれど、匿名ブロガーは柵がないので、自由で率直な意見が書ける。そういう意見のほうが、一般人には参考になったりする。一般人と同じ視点で見て、記事を書いてくれるというのは、一般人にとっては有難いことだと私は思ってる。
問題があるブログやサイトに抗議するのは良い。間違ったことを指摘するのは当然の権利だし、間違いは正さなければいけない。だけど、その指摘の仕方にも気をつけて頂きたい。感情的になって頭ごなしに物を言われれば、人間なら誰でも腹が立つものだし、正しいことを言われていたとしても、従う気にはなれない。注意する際には感情的にならずにやんわりと、尚且つ礼儀正しく道筋を立てて注意すべきだと思う。
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